ついさっき、「正しくテストが失敗した……」とつぶやいて、はたと思いました。これは日本語としてはちょっと変ですね。テストが失敗したのなら、正しくないはずです。ですが、それは正しいのです。
テストファーストを行う場合、最初にテストを書きます。そして、テストがコンパイルできる最低限のコードだけ書きます。これを実行するとテストは通りません。当たり前です。ですが、これは、テストが誤ったコードに対して間違いであるということを主張する能力を(完全であるという保証はないものの)持っていることの証明になります。これは不可欠な作業手順の一部であって、テストが失敗したところを見て、ホッと安心する場面なのです。
日本語としては変に聞こえても、テストが失敗して「正しい」とつぶやいてしまうケースは確かにあるのです。